いいですか この言葉、案外よく見かけると思いませんか。
いいですか 何の変哲もない普通の言葉です。使うシーンとしては「〇〇してもいいですか」とか、店員さんが客の話を聞いて「これでいいですか」みたいなところでしょうか。
特に何か特徴的な言い回しでもありません。誰もが普通に使う言葉ですよね。
しかし、これを文頭に持ってきて「いいですか」から始める言い回しが増えているのです。そのような使い方がみられるのがネット上のブログなどの文章。いわゆるインフルエンサーと呼ばれるようなポッと出のウンチク垂れて金を稼ぐ系の人たちが、自分の意見を納得させる際に使われることが多いです。
例えばインフルエンサーの発言が批判されている場合だと、その批判に対する反論を一頻り述べた後に、「いいですか」を持ってきて再度念押しを計る。といった使い方ですね。
「いいですか」と始めると、何だかとても高尚な話を始めるみたいな、説得力抜群なお話が続くような気がするんですよね。でも実際に後に続く話は、その人に対する批判をひっくり返すような説得力などまるでないことがほとんどなんです。残念なことに。
だからそんな人は「いいですか」を使っちゃダメなんです。余計に信頼を落としますから。
では実際に「いいですか」から話し始めていい人はどんな人なんでしょう。一つは教師、先生という役割で物事を語る人です。実際に何かの教師であってもいいし、 Youtubeなどで講座を開いている人でもいいでしょう。重要な部分なんかは「いいですか」と生徒の注意を引いて説明したりしますよね。
そしてもう一つが、説得力のある話が出来る人になるんですが、多分今ネットで活躍してるユーチューバーなりブロガーなりニコニコ動画の配信者なりで、当てはまる人は皆無でしょう。
なぜなら、彼らが使う「いいですか」には、「お前ら俺の話をしっかり理解してから発言しろよ」という高飛車な意識が見え隠れするからです。
そうです、高飛車になって抑え込まないと相手を納得させられないから「いいですか」でゴリ押しするのです。そして、そんなゴリ押しで納得してくれる所謂「簡単な人」つまり「カモ」を相手にしている商売がインフルエンサーの実態ともいえます。
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